こんばんは!またまた深夜にブログを投稿しようとしています。きっとこのホームページをご覧の方からは夜更かし野郎だと思われていることでしょう…。
だって夜の方がなんか気持ちが落ち着きませんか。暗いし静かだし、書いたり考えたりするお仕事にちょうどいいんですよね。ちょっと眠いけど
さてさて、国府台ダブルスも本日で折り返し地点です。残すところあと二日間となりました。
今日は「いざ、生徒総会」の第3話「優しい監査」について、ちょっとだけお話していきたいと思います。(きっとネタバレを書く気がしてます。)
この「優しい監査」というお話は、国府台高校の司法となる部分・監査委員会の物語です。
「ナイゲン」(作:演出 冨坂友)を見たことがある方には感じが伝わると思いますが、ルールに則って生徒をチェックし取り締まり、ときには厳しく罰則をあたえるという、いわば国府台高校の中の裁判所的な存在です。(冨坂さんの国府台シリーズの中では、そのあまりの厳格さに疎まれがちなポジションとして描かれています。)
今作の「いざ、生徒総会」の中の監査委員長は、そういった今までの監査委員会の厳しいだけのやり方ではなく、もっと皆に好かれる「優しい監査」を目指していくというお話です。
これが、めちゃめちゃ茨の道なんですよね。
「優しい」ということを本当に達成するために、この監査委員長は途方もない遠回りをします。
序盤の監査は優しいというよりは、どちらかというと相手の要望を強く断れなかったり、他者に非があるにも関わらず言い返さなかったり…優しいというよりは人に対して都合のいい動き方をしています。
そしてその曖昧などっちつかずの優しさがあだになり、生徒同士の衝突を引き起こしてしまうわけです。(見ていただいた方は分かると思いますが、ストレスでおなかが痛くなるようなシーンがあります。)
ルールで人を裁く側が「優しく」なるということは、自身の裁量でルールを変えてしまうことにもなりかねないということです。そしてそれは、他者から見ればひいきしているようにも見えてしまう。
結果、校内には過激チラシが無断で張られたりし、監査委員会としての機能が事実上消滅寸前になります。その上学校側からは、監査委員会からチラシとポスターの掲示を全面禁止するようにという厳しい条件を突き付けられます。
監査委員長の中の「弱さ」と裏返しだった「優しさ」が、最終的にはここまでの事態を引き起こしてしまったのです。このままでは国府台の自主自立が守られなくなります。
ギリギリの状況になって監査委員長はあることを決めます。
生徒側がルールを破って勝手に掲示物を貼ることも、学校側がそれを全て禁止することも違う。過去に自分がしてしまった「優しい」決断の責任を取りに行くことにするのです。
監査委員長は、学校内の全ての掲示物を一枚一枚回収してきて目を通し、問題ないものには印を押して返却、過激なものは廃棄するという途方もない作業を始めます。
これは序盤にあった弱さの裏返しの優しさではなく、どちらかというとやけくそに近い、怒りを原動力にした優しさですね。(これだけ聞くとなんかブラック企業を彷彿とさせますね。)
こうして「優しい監査」の「優しさ」は、「強さ」を伴ったものに変化していきます。
これはあるお客様からの感想で聞かせていただいたことですが、監査の立場で「優しい」を実現するためには、「誰かのために」ではなく「誰ものために」でなければならない、と。
この言葉に私ははっとさせられました。これは本当にそうです。
生徒総会で会長と監査はバトル展開になります。自主自立の精神を自ら体現する生徒会長と、自主自立の根幹を守るために規律を重んじる監査委員長。ふたりは互いに生徒による自治が守られるよう努力してきましたが、生徒総会の場面で監査は重要審議であることを理由に制服自由化には至らないと判断します。そして生徒会長に解任の請求をされてしまいます。しかし解任されそうになりながら、監査はその判断を撤回しません。
「いざ、生徒総会」では制服自由化に賛成か反対か、たくさんの生徒たちの姿が描かれます。みんな様々な事情や理由をもってその特別な一票を入れている。だからこそ、どちらかの意見に傾いていてはいけないということが分かったのだと思います。監査としての「本当の優しさ」とは、その集団に属する全ての人に「平等であること」だという答えを見つけるのです。
もちろんこれは監査委員長自身のことも含めてです。平等なみんなの中に監査自身もいるからです。だから、重要審議であるという意思を伝えるのだと思います。
そういうわけで、監査委員長は板挟みになり壁にぶつかりながら、途方もない遠回りを経て、自分にとっての「優しい監査」の結論にたどり着いたのだと思います。
ふう。なんだか色々とたくさん書いてしまいましたが、監査委員長という役柄を演じて思ったのは、これ若干恥ずかしい言い方なんですが…不器用成長ストーリーだなあと思いました。(うわ!恥っず!文字で起こすとなお恥ずかしい)
しんどい思い、痛い思いをしまくりながら、それでも「優しい監査」を諦めない監査委員長はもう最早ドМなんじゃないかと思ったり…でも役者としての私は、こんな人が現実にいてほしいという思いを込めて作りました。
あと2ステージしかないですが、持てる力の全てを使って精一杯駆け抜けたいと思います。
是非、見届けてください!!!
それではまた!
結果として優しい監査になったのかなぁって、もやっとしてしまいました。
憲法改正の発議には3分の2が必要ですが国民投票まで進めば過半数で改正されます。
監査委員長の「校則の改正は憲法改正に値するので3分の2が必要」の発言は役員会で改正案が出た時点で言うべき発言ですので生徒会長が納得しないのは当然だと感じました。
国府台高校のルールでは生徒総会で3分の2が必要と言われればそれまでですが、慎重な審議を求める場所は何処であるべきか、また、審議とは何かと考えた時に生徒の過半数の意見を無視して良い訳がありません。
すぐ隣で生徒会長が自らを追いつめて行く姿を目のあたりにした時、副会長が取り下げなければ生徒会長をリコールすると言った時には立ち上がって「ふざけるな」と叫びたくて仕方ありませんでした。
自分の評価より、誰かの為に動ける人こそ生徒会長に相応しいのだから、手続きややり方に問題があったとしても、彼女には生徒会長でいて欲しかってし、適正に学校運営がなされていく為のサポートをしてきた監査自身が生徒会長のリコールなんて望んでないと思えて仕方なかったんです。
だから、副会長には会長に監査のリコールの取り下げをしなければ会長自身のリコールをするなんて言うんじゃなくて、監査の慎重な議論の指摘も当然ですが、生徒会長の民意の尊重も理解出来ます。
3分の2が必要という指摘が投票前にあれば結果が変わっていたかも知れません。
3分の2が必要だとする指摘のタイミングには瑕疵があったと言えるのではないでしょうか?
気づいた時点で指摘するのが監査であり、タイミングを逃したから指摘しなくて良い訳ではないのは理解出来ます。
でも、瑕疵があったのであれば再考の余地はある筈です。
そして此処は、単なる投票所ではなく生徒総会です。
今一度、お互いの主張に耳を傾けた後、生徒総会参加者の挙手により採決を取ってはいかがでしょうか。
慎重な再審議の後の採決なので、今度は改正に必要なのは投票者の過半数とすべきだと思いますが皆さんいかがですか。
と全校生徒に諮ってくれれば、あんな悲しい結末にはならなかったんじゃないかなぁって思いました。
舞台としては、引き込まれて夢中になれたし、素晴らしかったです。
一生懸命な監査もとても素敵でした。
素晴らしいエンターテイメントだっただけに、最後の最後がハッピーエンドにならなかったのが残念でした。
千秋楽お疲れ様でした。先日の疑問は解決しましたので、回答は、大丈夫です。迫真の演技を大和田さん中心に観ていたら、自分なりの回答が見つかったので、本当に有り難うございました。素敵な笑顔を、間近で見ることが出来て大変光栄でした。お身体に気をつけて次回の公演に挑まれてくださいね。陰ながら応援してますね。
可能ならで良いので、教えて頂けたら幸いです。制服の校則改訂は、重要案件だと判断したのは、どのタイミングの設定ですか?無理なら良いですよ❗