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執筆者の写真大和田あずさ

「未だ見ぬもの」

皆さまこんばんは!大和田あずさです!今から真夜中のブログを書こうと思います。

いや、寝ろ!って感じですよね。明日(もう今日)は「いざ、生徒総会」公演初日です。一刻も早く寝るべきだと私も思います、はい。

でも、これは私の気が小さいからなのかもしれませんが、なんだか眠れなくて。

芝居ってふしぎなもので、幕が上がってお客様の前に披露されるまで、その実態が分からないじゃないですか。つくる側のわたしたちが、一生懸命、丁寧に真摯に作ったものも、結局最終的には見る人がいてはじめて完成する。私たちの存在のみでは、そもそも芝居って完成しないものなんですよね。

だから「いざ、生徒総会」の本当の意味での完成品は、私たちも「未だ見ぬもの」なんです。


あーこわ!


こわくないですか!だって一番近くで見ている私たちでさえ、始まるまでその全貌を見ることができないんですよ。しかもその作品に対しての評価も、見る人によっては千差万別で、絶賛されるかもしれないし、酷評されてしまうかもしれない。


ああ…


つくづく、芝居ってギャンブルだなあ…と思ってしまう深夜3時です。

まあ、それで…なんか寝れないみたいな、気が小さいみたいなこと言ってるわけです…


もちろん、私たちは俳優ですから、そういうすべての恐怖にしっかりと対峙し、劇場の魔物に打ち勝たなければなりません。今までやってきたことのすべてを武器に変えて、見る人のため、そして自分のために。(わたしまけない!)



改めてすこしだけ「いざ、生徒総会」の話をしますが、これは本当に良い作品です。

まず脚本がとてもよくできています。一つ一つのキャラクターが文字の上でちゃんと生きてる。冨坂さんが私たちを見てのあてがきということもあるのでしょうが、全く捨ての部分がなく、皆きちんと個のキャラクターとして描かれ、国府台高校の一員として存在しています。

またそうやって描かれたキャラクターを、キャスト全員がしっかり体現している。

これは本当にご本人登場感があって面白いです。特に初稽古・初稽古見学の時に強く感じたことだけど、まるでみな脚本の中から出てきたかのよう。

一人一人見ていると本当にみな可愛い…。愛らしい個性を持ったキャラクターばかりです。


短編のそれぞれの話では、高校生の色々な面が描かれています。恋愛関係、性自認のこと、仕事について。彼らは様々なことに悩み、個としての自分と集団の中の自分の間で揺れ、その中で答えを見つけようと必死で努力します。

きっと最終章で全員が集まった時には、あなたも登場人物の誰かの目線で生徒総会を見てしまうはず。きっと共感してしまうキャラクターが見つかるはずです。(短編を重ねてあとから全員を集合させるというドラクエ4の形式がここにきて効いてくるわけですね。)


特にラストのあがる展開は必見です。ぜひ、私たちと一緒にドキドキしながら、4Dの映画を見にきたような気持ちで楽しんでほしい。そう思います!



さあ、今日はこんなところで、そろそろ寝ようかしら。

明日は初日!気合い入れて頑張るためにもちゃんと寝てちゃんとご飯食べて挑まなくちゃな。



「いざ、生徒総会」

たくさんのご好評をいただいた半年前の初演を経て、今日、私たちは新たな幕を開けます。

新宿村LIVEという素晴らしい場所をお借りして、新しいキャストを迎え、脚本もほんの少しだけ変更して、皆さんをお迎えします。是非私たちと一緒に、目撃しましょう。

持てる力の限り皆さんを楽しませます。ぜひ応援して下さい!


それではまた。劇場でお会いいたしましょう!

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